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工筆画

私は水墨画を描くとき普段は写意画と呼ばれる水墨画の描き方をしている。これはある意味ごく一般的な水墨画の描き方ともいえる。しかし今回の私の課題は日本画に近い描き方をする工筆画である。

水墨画には滲み、かすれ、が重要であり欠かすことのできない要素である。線質が問われ、また調墨の良し悪しが問われるなど熟練の技能を要求される。さらに現代の新しい手法をも取り入れていかなければならない。先人たちの名のある作品を見るたび作品に注がれている技量が誇張されることなく描かれていることに感銘を受ける。

しかし工筆画は水墨画に抱いている概念をがらりと取り払わなくてはならない。誤解を恐れず単純化して言うと滲み止めを施した用紙に重ね塗りをしていく感じである。あらかじめ枠取りをし、枠の中を丹念に墨(あるいは顔彩)を水を使ってぼかしながら塗る作業を繰り返して作品を仕上げていく。目が衰えてきたため細かい作業が苦手で、工筆画はつらい。

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