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岸田劉生展

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東京ステーションギャラリーで開催されている岸田劉生展を観た。麗子像の油絵でとくに有名な画家であることぐらいしか知らなかった。しかし没後90年を記念し、制作年代順に並べられた画を見ていくと、好き嫌いを超越してすごさがわかる。画の変遷を見ると天才と呼ばれる人によく見られる常人では考えられないほどの思い込みと、度を越した傾倒というべきか執着、かと思えばあっさりと捨て去り違った画風に没頭できる才能。まるで恋多き男性の如くある画風にとことんほれ込み暫くすると荒が目につき次の画風に目がくらみを繰り返していたようにも見える。しかし凡人と違うところは傑作という結果を残していることである。

晩年、と言っても38歳の若さで亡くなっているので言葉としてふさわしくないかもしれないが、東洋の美に気付かされることになる。しかし描かれた日本画水墨画には魅力はない。思うに何事もとことん突き詰める性格の彼にとって理論的な西洋画と違ってあいまいな領域を美しいと感じる東洋の心を憧れても描くことはできなかったのではないか。

 

郷土作家展に水墨画(墨彩画)「朝霧」文部科学大臣賞受賞作品を出品します。
初日の10月1日(火)午後会場にいます。

四街道市民ギャラリーにて

どうぞ気軽にお声をかけてください。