「朝霧」
(全紙サイズ掛け軸 2018年制作)
例えば京都を見ればわかるが、日本では古くからある街並みに混在して新しい建造物が建てられる。しかしヨーロッパを見ていて、今回に限らず感じるのは街の中心部は古い街並みをそのまま残している。もっと言えば昔訪れたハノーバー(ドイツ)は第2次世界大戦によって壊滅した都市を石畳を含めてすべて元に復元した。従って車も入れない不便さがあっても景観を選んでいるといえる。
ブリュッセル(ベルギー)の中心部近くにありながら新旧の雰囲気がよくわかり、然も静けさを水墨画として描いた。画面構成として紙面の大半を占める公園の木々、左にある古い街並みと右に広がっていくであろう新しい街並み、対立ではなく調和として描いた。朝霧が全体をやさしく包みこむ。
安達喜一 喜寿記念 水墨画・墨彩画展
令和元年5月7日(火)~5月12日(日) 9:00~18:00
(初日は13:00から、 最終日は15:00まで)
四街道市民ギャラリー
合わせて四街道市民ギャラリー近くの 「icoba四街道一丁目」にて小品展開催。
ご覧いただければ幸いです。