昨日ニューイヤーコンサートに行ってきた。会場が横浜みなとみらいホールと遠いので一日仕事である。
出かけるわずかな時間の合間に一昨日木枠に糊付けの終わっている絵絹にドーサ液をたっぷりと塗っておいた。ドーサ液は十分に乾かす必要があるので、冬場はどうしても渇きにくいこともありこのまま2・3日置いておくつもりである。
前半はチャイコフスキー作曲「ピアノ協奏曲第一番」を小山実稚恵のピアノ演奏、後半はドボルザーク作曲「新世界より」を堪能した。
ニューイヤーコンサートということを踏まえ、ヨハン・シュトラウス作曲ワルツ「春の声」で始まり、アンコールをラデツキー行進曲でしめっくくるという演出もよかった。もともと私は音楽が得意ではないというより苦手である。コンサート会場で奥さんに居眠りしているところをつねって起こされるほうである。そんな私だから的外れなことを言うかもしれないが、聞きなれている「新世界から」を不思議な感覚を抱いたまま終わってしまった。第1楽章の始まりからタイトルにふさわしい夜明けのイメージからスタートするのに対して、第2楽章になるとノスタルチックなイメージが覆い最後までそのイメージが残っていることに不思議な感覚に襲われた。私は音楽を音を楽しむというより、邪道かもしれないが音から伝わる何かをイメージして納得しているのかもしれない。私は音楽を愛する人を尊敬するしかない。