日本と中国の鵜飼いの様子の違いを描いている。
その違いを説明するのも面白いが、ここではそこには触れない。
勢いよく燃え盛るかがり火のもと、煌々と照らされた灯りの中元気よくアユを取る姿。
画面の上から下まで緊張感漂う構成になっている。かがり火のはじける火の粉、および鵜が跳ねる水しぶきは白抜き材を使った。かがり火の燃え盛る炎は膠を使って表現した。
一方、灯りを取るカンテラで羽を休める鵜の姿。
緊張と対比してゆったりとした時間を表した。漓江の独特な山並みをここでも漆を使って表現した。ただし、漆の使い方には違いがある。