「想」 F20号
大阪国際水墨画芸術展に出展した作品。
いろいろな思いを込めて「想」という題名を付けた。
今年は新型コロナウイルスの影響で軒並み公募展が中止され、東京都の自粛宣言もあり春から夏にかけてほとんど引きこもり状態であった。
せっかく開いた栗庵水墨画教室も開店休業状態に陥った。そして受講生は誰もいなくなった。
大阪国際水墨画芸術展への出展案内が来た時、正直なところ開催には半信半疑であった。しかし今年に限ればラストチャンスと考え出展を決めた。
例年と違う思いの作品創りに駆り立てられたといえる。
新型コロナウイルスがいつ収束するか、まだ2~3年は覚悟しなければならないであろう暗雲が立ち込める世の中で、おぼろな一筋の光らしきものを求めあがいている己を表している。
せせらぎが流れている。世の中がどのように変化しても、変わらず静かに流れ続けるせせらぎがあること。時により水かさは少なくとも決して絶えることのないせせらぎ。
不気味に広がる上半分の林なのか森なのか静かに全体を覆いつくそうとしている。その中僅かなほのかな光。
あえて触れない中央については各自想像。
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