絵絹に描く

今日の一枚は托鉢僧

タイの夜明けの托鉢僧の様子を水墨画として絵絹に描いてみた。

 市原悦子と梅原猛

市原悦子が亡くなったと一昨日夕方報じられた。昨日は朝から晩までテレビのバラエティー番組に取り上げられていた。偉大な俳優さんだったのでしょう。一方梅原猛は全く触れられていなかった。

私がいまさら言うまでもないが、文化勲章を受章している梅原猛は今まで常識とされてきた古代史に鋭い舌鋒で大胆な仮説を展開したことで知られている。「隠された十字架」で聖徳太子、「水底の歌」で柿本人麻呂などを取り上げているが、「湖の伝説」によって私は洋画家三岸節子を知った。読んだ本もそれほど多くはない身として偉そうなことを言うつもりもないが、確かに一時私は梅原猛に傾倒してい

た。

朝から晩まで騒がれる市原悦子と全く見向きもされない梅原猛、これが世間の今どきの常識なのだろうか。私はここでも今という世の中についていけない自分に苛立ちを覚えるのみである。