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黄山に遊ぶ

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今日から5月7日(火)からの個展で展示予定の作品のいくつかをお見せしたいと思います。

 

「遊黄山

 (f20号 紙本 2016年制作)

 第47回全日本水墨画秀作展 神戸新聞社賞受賞

 

今から12年前の2007年6月杭州からバスで向かって憧れの黄山に入った。伝説の仙境を彷彿とさせる黄山は古代から「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」と言われる程の人気の景勝地であり、文人墨客が多く訪れた地でもある。

ふもとの宿を朝出る時から小雨であったが、気になるほどのものではなかった。私ら夫婦に現地ガイドさん(若いかわいらしいお嬢さん)が一人なので、私らのペースに全く合わせたものだった。雲谷索道(いわゆるケーブルカー)で一気に登ると予想もしてなかったような大雨と風であった。悪路の中、激しい風雨の中、ゆっくりではあるが進むので、心配になり中止しなくても大丈夫なのかと質問したほどであった。この日はとうとう一日中天候がよくなることはなかったが、黄山西海飯店(今夜の宿)で昼食ののち、ガイドと2人で歩き回った。あくる朝も早起きしてとっておきの場所へと向かった。昨日の大雨が信じられないほどの好天であった。期待していた風景が惜しげもなく繰り広げられていた。息をのむとはまさにこのことかと思わせる風景がそこにあった。一生忘れられない経験であり、心揺さぶられる体験であった。

この経験が私を水墨画を描く道につながったのかもしれない。

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 水墨画を本格的に習い始めたのが4年ほどのちの2011年である。その前年に何もわからず書道用の道具で真似事をしてみたが、当たり前のことながら上手くいかず習うこととした。お稽古事とは別に描きたかった黄山を自分なりに工夫して作品にしたのが2枚目の写真である。

 

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