普段あまり描かない題材に取り組んだ時の作品、猫、虎、竜。
実際に飼っている猫は犬などのペットと同じくかわいらしくなっている。いわゆる猫らしさが薄れているように思える。当然描く絵もかわいらしいと喜ばれる。ここでは本来の野性味を持った猫になっている。遊び心でトンボをあしらった。
虎もカリキュラムの一つとして描いた。動物を描くのはそれなりのむつかしさがある。虎、竜は昔から水墨画の題材としてよく取り上げられてきた。今でもこれらの題材を日本でも得意としている作家がいる。中国の作家さんには、ある分野の水墨画を描くことに徹していることが多い。例えば、花鳥画なら花鳥画だけ、山水画なら山水画だけを描くといった風に。
公募等では得意分野を徹底して描きなさいとよくサジェスチョンをいただく。上位入賞を狙うならば有効な方法だろう。実際公募展などを見ると良し悪しは別としていつも同じ絵にしか見えないのもある。
然し私はオールラウンドプレーヤーになりたい。