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岸田劉生展

たまたま昨日(9月29日)、NHKのEテレ岸田劉生を取り上げていた。その解説を聞いていると、岸田劉生の画を見ると少し違和感を感じていたことが自分だけではなく、それこそが岸田が意図したことであるとわかった。

例えば重要文化財に指定されている「道路と土手と塀(切通之写生)」は克明な細部にわたる描写がされた風景画ではあるが、塀より高くまで切通しの土が盛り上がっているなど実際には存在しえない。見る者にとって不安感を抱かせることとなる。時代背景を考えると一見上り調子の時代ではあるが、底知れない不安感のある時代を想起させるということになるようである。同じところをもっと全体を描いた絵が展示されているので何をどう描いたのかがよくわかる展示になっている。しかしあえてここを切り取って一枚の絵に仕上げ何かを表現するという発想其のことが非凡のゆえであろう。

一例を挙げたが、いずれの画も何らかの作意がある。私には幾枚も描かれた麗子像が気になっている。

 

郷土作家展に水墨画(墨彩画)「朝霧」文部科学大臣賞受賞作品を出品します。
初日の10月1日(火)午後会場にいます。
四街道市民ギャラリーにて