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緊急事態宣言

ようやく緊急事態宣言が出された。

なぜ、阿部首相は緊急事態宣言を躊躇したのかどうにもわからない。

小池都庁知事の新型コロナウイルスに対する蔓延危機感がよくわかるのに比べ、政府のなぜか歯切れの悪さが際立ってきている。

振り返ってみると、都知事が飲食を伴う花見の自粛を要請して上野公園など都所有地に制限を加えた。その後、国会で「首相夫人がご自分の友人たちと桜の木の下で記念写真を撮影しているのが週刊誌に掲載された」件で問題視された。首相答弁が「都知事が指定した場所から外れている。何が悪いのか。」と言った主旨を強弁していた。ここに政治家の躍如たることが見て取れる。すなわち、人が集まることを避けてほしいという願いをあえて頬かむりして、特定場所に矮小化するのは見事としか言いようがない。

緊急事態宣言を出したにもかかわらず、休業要請範囲をなるべく出さないようにしている。なのに人との接触を7~8割削減を要請している。7~8割の行動制限を各人にお願いしていて、人が集まるであろう店の営業を反対を押し切って続けられるように頑張っている。本音は緊急事態宣言を出したくはなかったのであろうと思える。

以前に「不要不急」という言葉を取り上げたが、都知事と政府の休業要請業種のやり取りを見ていると、パチンコ、マージャンなどの娯楽施設は政府の見方からすると不要不急の範疇に入らないらしい。

今日、小池都知事が休業要請する業種を政府と調整したことを受けて発表することになっている。真の意味で緊急事態になっている状態で、こんなに生ぬるいことでいいのだろうか。

阿部首相は何をもくろんでいるのか。不気味である。

話は変わるが、劇場、美術館、博物館、音楽ホールなどすでに2か月以上も閉館している。文化・芸術に対して常々冷たい国と言われているが、皮肉な言い方ですがこれらは不要不急と考えているのでしょうか。再度言うが、文化・芸術は不要不急に入るが、パチンコなどは入らないのか、何とも不思議な話である。