小さな田舎町

ある公募展に出展予定でヨーロッパの小さな田舎町を描いてみた。

1月に台湾旅行した際、珍しさにひかれて購入した”雲流画仙紙”を使用した。全紙サイズ（１４０x７０cm）だが、穴があいていたり極端に薄かったりして使えない部分があり、２０号サイズをとるのにやっとだった。しかし、用紙の面白さにひかれて、　今ははまっています。

「ゆったりとした時間が流れている、どこか郷愁を感じる」そんな雰囲気を描いた。”墨色、にじみ、かすれ”　が大事と水墨画ではよく言われる。それに加えて”省略”が大切である。”墨色、にじみ、かすれ”　はどちらかと言えば技術的な範疇に入るのに対して、何を　”省略”　するかは感性に属する部分が多いといえるかもしれない。省略するだけではだめで、省略に合わせて強調する部分が必要である。

「描きすぎない」ことが重要である。省略とはその絵を見る者に想像を広範囲にするように促すことである。強調する部分があることによって、絵として味のあるものになる。

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