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「不要不急」、「テレワーク」

「不要不急」について、1年前の3月6日のブログに次のように書いた。

新型コロナウイルスに関連して、よく使われる言葉に、「不要不急の外出をひかえる」がある。

価値観の多様性が叫ばれて久しい。不要不急を言い出した人には、その言葉を使う人の価値観で何が価値があり、何が不要のことなのかを一方的に考えているのだろう。しかし多様な価値観の下では、人によって個人ごとに要不要の価値は異なる。そもそも他人の行為について不要不急だといえるのだろうか。他人から見て不要不急と見えても、本人にとってそうとは言えない。もともと他人の行為を不要不急と断定する心には他人を見下しているところがあるのではないか。

以上が1年前のブログであるが、相変わらず為政者からは同じ言葉が使われている。

この1年間のニュースを見ていると、特に緊急事態宣言中の行動を見る限り、大半の人が外出を極力控えているのに相変わらず控えていない一定の割合の人がいるのも事実である。

 

同じく昨年の3月17日に「テレワーク」について述べた。

今日のニュースを見ていたら、自民党総会を延期したことにより、両院議員総会を行っている映像が流れた。あれれ!何かおかしい。阿部さんは何を国民にお願いしていたのだっけ!

国民にお願いするのであれば、テレワークを率先して実行するのがしかるべきではないか。私らとは違って、国会議員であれば、一人一台パソコンを持っていて使いこなしているであろうから。なぜ自民党の先生方は自ら率先して範を示そうとしないのか。

重要な国際会議でさえ、最近はテレビ電話などを使うことが増えてきた。すべてをテレワークにすべきとは言わない。しかし、新型コロナウイルスが猛威をふるっている言わば非常時に、身内といっていい自民党両院議員総会を優先するのもどうかと思うが、ましてや大勢の党員を集めることの不思議さ!!!

 

この1年間でいろんなことを教えくれた。

本来議員、公務員などは国民の奉仕者であるはずである。しかし依然としてお上意識が濃厚にわが国には残っているということ。

お上の言うことを聞くのは一般庶民であって、お上に属する者には及ばないこと。たまたまマスコミが報じたので露見しただけ。

お上が使った「不要不急」という言葉に抱いた違和感がここにあった。

ほんの1例だが、飲食店に対する時短営業要請がある。8時までの時短営業(酒の提供は7時まで)を決めた裏側を勘ぐってみると、一般人がとても利用できない銀座高級クラブをひそかに営業させておくためと見える。自分たち特権階級と思っている者だけが利用できるように、実に巧妙に考えたと思える。

理屈を色々つけてテレワークを推進させていない企業について激しく非難する大臣がいた。その大臣が所掌する部署では全くテレワークが実施されていないことが暴露された。

揚げ足を取るつもりではないが、やはり民主国家であるからには範を示してもらいたい。「隗より始めよ」である。

 

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