半抽象画風の薔薇
元来私も純粋な抽象画は苦手な方である。かと言って事細かく微に入り細に入り描かれている画は私の好みではない。写意画という言葉がある。写意画については別の機会に述べることにして、普段私はいわゆる写意画を描いている。
研究課題として花瓶に生けられた薔薇の花束を抽象的に描くことを求められた。抽象に徹しきれず描いた結果が上記の作品である。しかし自分としては満足のいく出来栄えであると思っている。狭義の抽象画と違い、広義の抽象画には具象から発したものもある。考えてみれば写意画も広義の抽象画の一種といえるかもしれない。