凌霄花(のうぜんかずら)は、蔓性落葉低木で初夏から美しい橙黄色の花を咲かせる。
墨の濃淡だけで描いた。初夏のイメージを表すのに燕を添えて。
顔彩を用いて花の華やかさを表すのも楽しいが、墨の濃淡だけで表現するのも水墨画の醍醐味である。
水墨画を描くにあたって調墨が最も大事であると思っている。
調墨について、どの本を見てもいわゆる3墨法が解説されている。然し頭で3墨法を理解しても描けるものではない。単に、濃墨、中墨、淡墨といってもそこにはさまざまな濃さの程度があり、組み合わせがある。このことをしっかり体にしみ込ませる必要があり、基本であるからこそ、よい指導者が大切である。