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15号台風

今日は少し台風について記したい。

台風17号が昨日九州に接近し今朝日本海に足早に通りすぎ、九州各地に大きな被害が出ている様子をテレビが伝えている。ちょうど2週間前に台風15号南関東を襲った。

生まれも育ちも大阪の私には台風の怖さが身に染みている。戦後食べる物にも事欠く都会(大阪)の小学生時代はほとんど毎年台風に脅かされていたように思う。台風が日本に近づいてくると先生から予想される台風の進路の違いによって大阪がどの方向から風が吹くのかと詳しく説明された。台風の名称が外国女性の名前(例えばジェーン台風など)がつけられていた時代であり、父親は台風当日は(休日であっても)勿論前日午後には勤め先に缶詰めであった。当時の家はどこの家も今ほど丈夫でないし雨戸もなかったこともあり2~3日前には予想される強風が当たる側の窓を外から板を打ち付け補強して父は勤め先に向かった。

大阪を襲った台風で一番印象に残っているの昭和25年(1950年)のジェーン台風である。私はといえば高学年とはいえまだ小学生であった。怖さだけが残り記憶が定かではないが、大阪湾の潮位が上がり高潮が大阪市を襲った。淀川沿いに重要建造物が立ち並んでいたため、ほとんど都市機能がマヒ状態となった。

台風被害について詳しく描くつもりはないが、西日本に住むものならば誰もが一度は経験していることだと思える。そのような経験を持つものならば15号台風に対しての行政トップの今回の態度には理解できないだけでなく、怒りを覚える。昔と違い進路予測は早くから正確に予想され、準備に万全をきすだけの時間はあった。特に千葉県の森田知事の遅すぎる対応の仕方、発言などを見る限り台風をなめていたとしか考えられない。気象庁発表の台風進路予報、厳重な警戒の呼びかけを聞けば、通常の神経の持ち主ならば、これから起こるかもしれない最悪を想定して職員の配置、多重な連絡網の構築、必要物資の手配などなど行政のトップとしてやるべきことはたくさんあった。被害があって4日目ぐらいたってテレビに映る森田知事の発言「市町村からの報告がなかったから」を聞くと、こんな知事などいらないといえる。日本の総理大臣は確か山口出身だと思うが、先人に倣って内閣改造を遅らせて事に当たるべきなのは当然である。恐らくおぼっちゃまである安倍総理は庶民はどうでもよく身の安泰が最優先なのだろう。

私事になるが(変な言い方になるが)テレビ映えする被害もなくほとんど忘れられているが、小なりといえども被害をうけている。ラジオをつけっぱなしにしていても一切の情報もないままの2日間の停電(今年最高気温に達した猛暑日)を過ごす中、壊れたシャッターなどの修理は未だに見積もりさえしてもらえない状況である。

ここに付け入ってと思われる電話があった。無料で屋根塗装をするという。無料でするというなら被害の大きく出ているところでボランティアをしてあげたらというと、ボランティアでなくPRのためとかなんとかわけのわからいことを言っていた。それにしても、我が家の電話番号、然も一戸建てであることなどを含めてどこで仕入れているのだろう。

一部ではあるが、関東は台風に慣れていないからーーという報道もなされている。報道機関も電力会社も含めてではなぜ経験した市町村なり県なりに事前に教えを乞う時間はたっぷりあったのにしなかったのか。

17号台風の影響で再度停電個所増えている報道もあり心痛めています。